居酒屋の倒産/24年コロナ禍超え、4割が赤字経営
2024年12月03日 13:47 / 経営
帝国データバンクの調査によると、大衆酒場や焼き鳥店など「居酒屋」経営事業者の倒産(負債1000万円以上、法的整理)が、2024年は11月までに203件発生したことがわかった。
コロナ禍の打撃を受けた2020年の189件をすでに大幅に上回っている。
居酒屋ニーズの変化や酒類・食材など原材料の仕入価格高騰、人件費の上昇といったコストアップが重なり、経営が苦しい店舗が増えているという。
10月までの推移を基にした2024年度の居酒屋市場規模(事業者売上高ベース)は、推定で約1兆6600億円が見込まれる。
コロナ禍の影響で大きく落ち込んだ2021年度(約8900億円)から年々増加傾向にあるものの、過去10年で最高だった2017年度(約1兆8900億円)の水準には届いていない。
また、同社調べによると、2023年度における居酒屋の損益状況は、最終損益が「赤字」となった居酒屋が約4割を占めた。
コスト増による収益の圧迫で「減益」のケースを含めた「業績悪化」の割合は、6割を超えている。
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