ローソン 決算/3~5月事業利益0.4%減、販促費増・発注システム導入で
2024年07月12日 15:25 / 決算
ローソンが7月12日発表した2025年2月期第1四半期の決算によると、営業収益は2794億4100万円(5.8%増)、事業利益は261億2800万円(0.4%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は169億6700万円(5.4%増)となっている。
チェーン全店売上高は6995億円(5.2%増)だった。
チェーン全店売上高、営業収益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は過去最高を計上した。
事業利益は、「ハピろー!」を中心とした広告宣伝費の増加や、次世代発注システム「AI.CO」などの導入に伴う費用の増加により、前年を下回った。
セグメント利益は、成城石井事業、エンタテインメント関連事業、海外事業で過去最高となっている。
国内コンビニエンスストア事業の既存店売上高前年同期比は2.8%増。「ハピろー!」の効果や人流の増加により、客数は1.9%増、客単価も0.9%増といずれも前年を上回っている。
全店平均日販は第 1 四半期では過去最高の55万9000円。カウンターファストフードの新商品「からあげクン 香ばし焦がしチーズ味」、気温の上昇により店内コーヒー「MACHI cafe」のアイスドリンクメニューが好調だった。
また、新機軸のスイーツ「ふわ濃チーズケーキ」「ご褒美スティックケーキ」などの販売も好調で、デザート全体の売り上げが前年同期比1割以上の増加している。
「デリバリーサービス」は、4月から店頭在庫の有無が顧客のアプリ上で確認できるよう機能を改善した上で、取扱商品数を700品から3000品に拡大しており、導入店舗数は全国47都道府県で6446店舗となっている(2024年5月末時点)。
「Uber Eats」では、OTC医薬品の取り扱いを24都道府県の117店舗で実施している。
出店状況は、「ローソン」「ナチュラルローソン」「ローソンストア100」の国内の出店数は55店舗、閉店数は90店舗となり、5月末日現在の国内総店舗数は1万4608店舗。
成城石井事業は、路面店舗および駅ナカ店舗の売り上げが好調で、営業収益は302億4800万円(8.9%増)、セグメント利益は36億2500万円(11.8%増)。
エンタテインメント関連事業は、コンサートやイベントが活況であることに加え、チケットの販売強化などにより、営業収益は207億2200万円(1.3%減)、セグメント利益は22億6400万円(17.5%増)だった。
海外事業は、中国を中心とした店舗数の拡大と、タイ、フィリピンでの人流の増加により日販が好調に推移。営業収益は309億3100万円(12.0%増)、セグメント利益は5億7600万円(171.5%増)。
金融事業の営業収益は92億9000万円(4.8%増)、セグメント利益は3億3700万円。
5月末日現在、全国のATM設置台数は1万3664台、1日1台当たりのATM平均利用件数は58.1件、提携金融機関数は全国で400金融機関。また、ATMでの現金チャージの提携先は15社、「スマホATM(QR入出金)」の提携先は8社、「即時口座決済サービス」の提携先は25社(金融機関19行、サービス事業者6社)、海外送金専用カードの提携先は12社となっている。
なお、7月24日上場廃止予定のため、通期業績見通しは発表していない。
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