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物価高倒産/1~5月前年5倍の累計312件、小売は43件

2023年06月08日 14:10 / 経営

帝国データバンクが6月8日発表した「物価高倒産動向調査」によると、2023年1~5月までの累計は312件で、前年同期(62件)の約5倍となった。

<物価高倒産月別発生件数推移>
物価高倒産月別発生件数推移
※出典:帝国データバンクホームページ(以下同)

業種別にみると、「建設業」(67件、構成比21.5%)がトップ。次いで「製造業」(66件、同21.2%)、「運輸業」(44件、同14.1%)、「小売業」(43件、同13.8%)、「卸売業」(41件、同13.1%)となっている。

<物価高倒産業種別(2023年累計)>
物価高倒産業種別

業種詳細別でみると、「運輸業」が44件で最多。製造コストが増加している「飲食料品製造」(27件)、人手不足など人的コストが負担となる「飲食店」など食品関係(14件)も倒産している。

<物価高倒産業種詳細別(2023年累計)>
物価高倒産業種詳細別

また、要因別にみると、「原材料」が 30.7%で最多となり、特に食品やアパレル関連を中心に「製造業」の倒産が目立つ。次いで、「エネルギーコスト」(25.6%)、「包装・資材」(22.4%)と続いた。

<物価高倒産要因別>
物価高倒産要因別

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